12月20日の横浜市会本会議にて、緑の保全と創出のために横浜市が独自に市民税に上乗せして徴収している「横浜みどり税」について、よりいっそうの市民への周知などを求める付帯意見をつけたうえで、来年度から5年間継続させるための条例の改正案が賛成多数で可決・成立しました。
横浜みどり税は、緑豊かなまちを次世代に引き継ぐことを目的に、開発で失われる可能性がある樹林地を保全制度による指定を行ったり、買い取るなどして市内の緑地の保全を進めるため、2009年度から個人は年間900円、法人は9%を徴収しているものです。
みどり税については私も市民の皆様から「何に使われているのかよくわからない」「本当に必要なのか?」という声を多くいただきました。私自身も市会議員として市政に関わるようになってようやくどのように活用されているのかを知りました。
皆様から頂いたこの「みどり税」を財源の一部にして横浜市が取り組んでいるのが「横浜みどりアップ計画」です。
「開発で失われる可能性がある樹林地などの緑を守る」ということを計画の根幹に置きながら、市民の皆様に緑や花を感じていただける取り組み、農を身近に感じる取り組み、子どもたちに森に関わることで環境を学ぶきっかけを作る取り組みなど、多岐にわたる取り組みを行っています。
街なかにある公園の花や緑を守り育ててくださっている「公園愛護会」の皆様と連携した取り組みや、地域の名木・古木を保全する取り組みは皆様に最も身近なものの一つと言えます。12月18日に行われた温暖化対策・環境創造・資源循環委員会においてこの「これからの緑の取組」の素案について審議が行われました。この中で私は「なぜ緑の保全が大切なのか、を市民に対してもっと啓蒙するべきだ」と提案しました。
緑が持つ治水効果や土壌による循環効果、郊外部の緑の保全だけでなく市街部にも樹木を植えるなど緑を創出してヒートアイランド対策をする、そしてもちろんCO2(二酸化炭素)を吸収してO2(酸素)を放出するという地球の大気の大きな循環にも大きな役割を担っていること、子どもたちへの環境教育も含めて「緑の取組」が私たちの健康・安全な生活に欠かせないものであることを周知していくことが大切であると思います。
皆様もこの横浜市の「これからの緑の取組」に目を通していただき、みどり税がどのように使われているか、そして今後どのように使われていくことが理想的なのか、ご意見をお聞かせいただければと思います。
横浜市ホームページこれからの緑の取組[2024-2028](原案)概要版(PDF)
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