【ご挨拶】
4月、新年度を迎え新しい場所で一歩を踏み出した方も多いかと思います。 昨年の選挙から丸一年が経ち、私自身は市政という場で何ができたのか総括をし、新たな年度の中で皆様の声をどのように市政に届けて行くのか、これから何にチャレンジしていくのかを再確認し、5月に始まる第2定例会を迎え、そして6月から7月にかけては各市民団体からの予算要望をお伺いしてまとめる期間となります。 地域でのお困りごとや市政へのご要望は是非この期間にお聞かせください。
先の第一定例会では市教育委員会においていじめ重大事態の認定が遅れるという、あってはならない状況が起きていたことが浮き彫りになりました。「決して再発することがないように」と、状況の発覚から議会閉会まで短い時間しかない中で深く議論がされました。
しかしながら失われた尊い命が戻ってくることはありません。
いじめのない社会、誰もが自分らしく生き生きと暮らすことができる社会を実現するために議会においてしっかりと議論をしていくことをお誓いします。
《令和6年 横浜市会第1回定例会の報告》
1月30日から3月26日まで開催された市会第1回定例会は令和6年度の予算編成について審議する議会でした。その中の予算特別委員会において、私は「港湾局」「健康福祉局」「医療局」の3つの局に対し、合わせて13項目・43問の質問をいたしました。
今回、質問を組み立てる中で私が重きを置いた視点は、
「性別、年齢、病気や障がいの有無に関係なく、一人一人が生き生きと暮らすための施策」
「多様な生き方、暮らし方に対する施策」
「現場で働く方々の働きやすさの確保」
「横浜ならではの魅力ある環境・施設の活用」
「生物・環境との共生」
「縦割り行政で対応するのではなく、関係部署がしっかり連携して施策に取り組むことを要望」
です。これらを中心に据え、横浜市が令和6年度に行う様々な事業がさらに市民の皆様に寄り添ったものになるよう質疑し、要望、意見を伝えました。
「横浜ならではの水際線」、「豊かな海づくり事業」、「横浜スカイウォーク」、「横浜市子育て応援サイト・アプリ」、「フレイル予防」、「地域ケアプラザ」、「ポジティブエイジング」、「人生会議」、「多頭飼育問題」、「ペットの同行・同伴避難」…
これらは私が質問した項目の中のキーワードです。これらの言葉をすでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、気になるものを是非調べてみてください。市民の皆様に知っていただき、活用していただくことでさらにより皆様に身近な事業・施策になっていきます。今後も「広報よこはま」や「横浜市公式LINE」等で発信される横浜市の取り組みに注目していただき、ご意見・ご要望をお聞かせいただければと思います。
「横浜市のふるさと納税の寄附項目である社会福祉基金の活用目的に「ペットの災害対策・動物愛護施策に活用できる」という文言が入りました!」
横浜市へのふるさと納税の寄附メニューの一つである「地域医療・災害医療の充実の向上に協力したい!」という社会福祉基金の項目に「人と動物が共に快適に暮らせる社会を目指し、ペットの安心にもつながる災害対策、収容動物の環境の充実や譲渡の推進にも取り組んでいます」という一言が加えられました。これは議員として着任して間もなく、他都市におけるふるさと納税の寄附項目の中に「動物愛護施策のため」とした基金を設けた事例を市側に伝え、横浜市でも検討していただくことを要望したところ、実現したものです。
現在ふるさと納税制度により年間約200億円が市外に流出しており、横浜市としては横浜ならでは返礼品の充実、寄附項目の拡充等、横浜市にふるさと納税をしていただくための施策を進めております。市民の皆様にも「横浜市のふるさと納税」を知っていただき、市外にお住いのご家族、ご友人に是非「横浜市に対してのふるさと納税の魅力」をお知らせいただきたいと思っております。
「だれもがわかりやすく、使いやすい仕組みづくりを目指します!」
市内在住の外国の方が粗大ごみ収集を申し込む際に受付センターに電話をすると、まず日本語でのガイダンスが約2分流れてから、オペレーターに繋がり、通訳を介したやり取りができるようになります。この流れを分かりやすくするために、「最初に約2分間日本語ガイダンスが流れる」旨を、多言語対応のパンフレットにそれぞれの言語で記載していただくように要望したところ、令和6年度作成分よりガイダンスの件を追記すると回答をいただきました。多文化共生を目指す横浜市、全ての住民にわかりやすく、そして利用しやすい仕組みづくりに取り組んでまいります。
「みなとぶらりチケットで横浜散歩!」
横浜ベイエリアの市営バス・地下鉄が乗り放題となり、また約110の施設・店舗で割引などの特典が受けられるお得な一日乗車券「みなとぶらりチケット」をご存じですか?みなとみらい21地区から山下公園周辺、中華街、元町、伊勢佐木町など、横浜の主要観光スポットが集中するベイエリアにてご利用いただけるこのチケット、昨年の決算特別委員会にて、適用エリアを広げることを要望したところ、本年4月より山手エリアの「港の見える丘公園」より先「元町公園」や「横浜山手西洋館」まで行くことができるようになりました。春を迎え、桜やバラなど横浜らしい景色の中で花や緑を感じることができる「横浜散歩」に「みなとぶらりチケット」を是非ご活用ください。
災害時における動物との同伴避難の実現を目指し、要望いたしました
先の本会議(2月20日開催)において災害時の動物との避難について、市長より「珠洲市でのペットの「同伴避難」の状況などを情報収集・検証しながら、実効性のある対策を検討する」という、大きく一歩を踏み込んだ答弁をいただいたことを大変評価しております。この「同伴避難」を実効性ある施策に盛り込んでいくためには、総務局等の関連部署とさらに連携していくことが必要であると考えております。
令和6年度に予定されている「新たな地震防災戦略の策定」において、人は人、動物は動物、という分割された取り組み方ではなく、「動物を飼育している人のための防災」という観点から、動物の防災施策を全体の防災施策に包括して取り組むことができるような仕組みづくりをしていただき、関係団体と協議しながら実効性のある対策を検討していただくことを強く要望いたします。
在宅避難の可能性を考えてみましょう
災害時、安全が確保されている場合は自宅にとどまって生活を続ける「在宅避難」があります。「在宅避難」ができる世帯が増えれば、地域防災拠点の混雑緩和になり、ペットも安心して一緒に避難生活を送ることができます。ハザードマップ等を活用して災害リスクをしっかり把握し、自宅の耐震化をする。いざというときの避難経路を確認し、家族と共有する。食料品、水、災害用トイレパックなどの備蓄を今一度確認する。そして地域の防災訓練に参加し、いざというときの共助・互助のために自治会町内会に加入して地域のコミュニティとの繋がりを作りましょう。
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横浜市会議員 おくだ 記子 政務調査事務所
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